2010年05月07日

聴く力

こういう仕事をしていると、人の話を「きく」ということをとても大切に思えます。

子供達の声。親御さん達からいただく声。
どれもきちんと「きいて」対処したい。

聞く---聞こえてくる hear
聴く---聴こうする  listen

私はもちろん後者の方を大切にしています。
漢字もちゃんと耳から入って心に落としていますよね。
その先にはは感動が待っている「聴く力」

この「聴く」というのが苦手な子供達が今増えているようです。
これが「学力低下」「学級崩壊」「一年生プロブレム」の原因の一因ではないかと思うのです。

先日石和の健康ランドで一組のおばあちゃんとお孫さんに出会いました。
お孫さんは小学校中学年くらいでしょうか。

おばあちゃんはお風呂にあった「五右衛門風呂」をみて、孫に五右衛門風呂の由来を話し出しました。

「昔ね。五右衛門という悪い泥棒がいたの。その泥棒が捕まって、釜でゆでられちゃうっていう罰を与えられることになったんだけどね。五右衛門は悪い奴だから、自分の子供を足の下に敷いて自分は助かろうとしたんだって・・・・」


横で耳をダンボにして私はその話に感心して、おもしろく聴いていました。

「子供の頃こうやっておばあちゃんに昔話を聴かせて貰ったなぁ~」
なんと思いながらふとお孫さんの顔を見ると、全く表情がなかったんです。

そのことに私がびっくり。
さっきまで楽しそうに、お風呂ぬるいね~
なんて笑っていた笑顔から一転、全く表情がなくなりました。

彼女にとって興味のない話だったのでしょうか?
知っていた話なのかな??
それとも昔話自体が嫌い???

いろいろ考えてみましたが、たとえ興味がなく、おもしろく思えない話も、ちょっと心を開いて、聞く→聴くに自分の中で変化させることが出来たら、きっと新しい何かを見つけることが出来ると思うのです。

「したんだって・・・・」

と最後が尻切れトンボなのは、おばあちゃんもその子の無表情をみて言葉を途中でやめてしまったのでした。

興味や関心を持ち続けられる子供達はいつの時代も変わらず、生き生きとした瞳で話し手の言葉をまっすぐ耳から心へ届かせることでしょう。

そんな教育をこれからも心がけていきたいと思った出来事でした。

聴く力





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Posted by ひとみん at 16:28│Comments(3)お仕事
この記事へのコメント
良いお話しです♪ 凄く参考になります♪(^^)
ウチの姫1号は凄く何に対しても興味を持つ子供でして・・
「あれは何?」「それは何?」「どうして?」「何で?」・・
と、毎日沢山の質問をしてきます。
それを一つ一つ丁寧に答えようとしますが・・たまにウザクなったり。(^^;
それではダメなんですよね~。
興味を持つ事が大事なんだと今さらながら痛感しました!
子供が興味を示している以上はそれを大事にしないとですね♪(^^)
Posted by ひで。ひで。 at 2010年05月10日 00:05
女の子はおばあちゃんの話が怖くなっちゃったのかも知れないですね…
聞く耳を持っていたからこそ、自分に置き換えた時を想像し
表情がなくなってしまった…と思いたいですね。

我が家はスポーツ絡みで懇々と納得させることが多いですね…
強くなりたい、上手くなりたい、大切なことは良く聴いてくれます。

洗濯物片付けろ!とか、靴を並べろ!とかは、全く聞いてもいませんが…
Posted by NラグサポーターズNラグサポーターズ at 2010年05月10日 01:30
>ひで。さん
ありがとうございます。
そういってもらえるとブログも張り合いが出ますね♪
たくさんのなぜ?をもてる子は幸せだと思います。
「なぜだと思う?」
今度は質問に反対に聴いてみてください。
きっとおもしろい答えが返ってきますよぉ。

>Nラグサポーターズさん
そうですね。
私もそう思うようにします。
だんだん怒ると同じくらいの怒りで返ってくるようになったので、近頃はなるべく頭ごなしに叱らないように心がけてはいるのですが、ついつい感情的になってしまう私・・・
大切なことを上手に伝える方法をこれからも考えて行かなくちゃ。
と思いました。
Posted by ひとみんひとみん at 2010年05月14日 17:54
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聴く力
    コメント(3)